広島の歓楽街に実在する老舗ストリップ劇場「広島第一劇場」(広島市中区薬研堀)を舞台にした映画「彼女は夢で踊る」の広島先行上映が7月15日、横川シネマ(西区横川町3)で始まる。
何度も閉館の危機を乗り越えてきた同劇場でのラブストーリー。広島出身の時川英之監督が劇場の社長やダンサーに取材を重ねて脚本を書き上げた。主演は俳優の加藤雅也さんで、ストリップ劇場の名物社長を演じる。このほか、ブルーリボン新人賞を受賞した女優の岡村いずみさん、「仮面ライダービルド」で主演した俳優の犬飼貴丈さんらが出演する。
制作は、時川監督が初めて手掛けた映画「ラジオの恋」を東京で見た加藤さんが、「広島で一緒に映画を作ろう」と、同作主演のラジオパーソナリティー横山雄二さんと時川監督に声を掛けたことがきっかけ。時川監督は「映画が導いてくれて作ることができた作品」と話す。
5月末に「広島第一劇場」で行った試写会に登壇した加藤さんは、「広島人による広島人に向けた広島の映画。広島の人たちにぜひ見てもらいたい『広島色』豊かな作品に仕上がった」と笑顔で語った。
映画は7月26日より福山シネマモード、2020年に東京や他エリアで全国順次公開予定。PG12指定。