広島の中山間地域である廿日市市浅原地区に6月13日、マックスバリュ西日本が運営する移動販売車が乗り入れを開始した。
浅原地区はかつて商店やガソリンスタンド、学校など、生活に必要な施設がそろっていたが、人口減少に伴い、商店、ガソリンスタンドは閉店。廿日市市によると、現在最寄りスーパーは車で約15分の位置にあるマックスバリュ佐伯店(廿日市市友田563)のみという。浅原小学校は2015年(平成27)年4月に統合されたため、学校跡地を活用した交流拠点施設「浅原交流会館」を整備し、今年4月から供用を開始した。
移動販売車は、マックスバリュ楽々園店(広島市佐伯区楽々園4、旧マダムジョイ楽々園店)を出発し、小学校跡の「浅原交流会館」駐車場へ毎週木曜、14時30分から1時間乗り入れる。曜日や時間は浅原線、飯山・中道線を走る公共交通サービス「佐伯デマンドバス」の交流会館への到着、出発に合わせた。木曜は施設内でカフェ営業していることも考慮したという。3トントラックには肉や魚などの生鮮食品、総菜、パン、菓子、日用品など800種類をそろえ、商品の取り寄せもできる。
マックスバリュ西日本が、廿日市市内で移動販売を行うのは四季が丘団地に続いて2拠点目。2018年6月から、マダムジョイを経営する広電ストアが広島電鉄から譲り受けたバスを改造した「ヒロデンジャ-号」で移動販売を行ってきたが、同年10月に広電ストアの運営が同社へ譲渡したため、「マックスバリュ号」に名称を変更し、サービスを継承した。このほか、廿日市市内では生協ひろしまが阿品で移動販売を行っている。
営業時間は14時30分~15時30分。問い合わせは、市民団体「浅原の未来を創る会」(TEL 0829-78-2650)まで。