広島の奥座敷・湯来町の間伐材で作った「薪(まき)積みアート」が12月10日、カフェ「空口ママのみるく工房」(広島市佐伯区湯来町大字伏谷)で披露される。
「薪積みアート」は地元の有志らが集まって2015年に立ち上げた「湯来マキアートクラブ」が主体となり、地域の魅力向上や森林の環境保全などを目的に活動している。
これまで7作品を手掛けてきたが、「薪は風雨に弱いため、約1年で朽ちてしまう」と同クラブ代表でみるく工房店主の空口芳恵さん。作品の裏側を木で支え、薪と薪の隙間を埋めるなど工夫するが、長期保管は難しく、崩れた作品は薪を必要とする人へ譲るという。
今回は湯来南高校とコラボし、「湯来活性化コラボプロジェクト」と題して高さ約2メートル、横幅約6メートル、約3トンの薪を使ったチョウザメの薪積みアートを新たに制作した。作品の黒い部分は事前に薪を1本ずつバーナーで焼き上げたもので、図面に沿ってパズルのように組み合わせながら仕上げる。生徒たちは放課後や休日に作品を作り、今月3日に作品を完成させた。制作期間は約2週間。延べ40人が参加した。
開催時間は11~13時(予定)。湯来南高校生による和太鼓演奏も行う。