広島・尾道水道で12月23日から、地元飲食店が提供する食事とクルージングをセットにした「グルメクルーズ」の運航が期間限定で始まる。
JR西日本が企画し、波が穏やかな尾道水道を大阪水上バスが所有するクルーズ船「ひまわり」が運航する。クルーズ船は通常、大阪市内の河川を運航しており、大きさは全長30メートル、幅6メートル。総トン数は54トン。定員は1便50人。尾道港を出港し、尾道大橋をくぐり尾道造船クレーン群の付近で折り返し、尾道港に戻ってくるルートを運航する。
料理は大阪・北浜のミシュラン獲得レストラン「ルポンドシエル」が協力し、尾道港近くに店を構えるレストラン「尾道レスポワール・ドゥ・カフェ」が調理を担当する。コース形式で提供し、食事後はデッキに上がって景色を楽しむこともできる。
運航はランチ、カフェ、ディナータイムの1日3便で、所要時間は1時間30分~2時間。地元飲食店による食事とクルーズをセットにしたプランを定着させようと期間中は毎日運航するという。
同社では、瀬戸内7県が連携して今年4月に発足した「せとうち観光推進機構」とJR西日本、JR四国が主催する「せとうちキャンペーン」とも連動し、瀬戸内海の魅力を発信することでJR利用につなげたい考え。当初は京阪神や首都圏からの旅行客を中心に見込み、旅行会社でJRと宿泊もセットになったプランを販売していたが、現在はクルーズのみの予約も受け付けている。
運航時間は、ランチ=11時45分~13時15分、カフェ=14時50分~16時20分、ディナー=17時30分~19時30分。クルージングのみの料金はランチ=6,000円、カフェ=4,500円、ディナー=1万円。いずれも子ども料金は設定しない。来年1月16日まで。
問い合わせは大阪水上バスひまわり予約センター(TEL 0570-07-5551)まで。運航の2日前まで受け付ける。