広島東洋カープが本拠地で優勝する可能性が高まった9月8日、広島市内の飲食店には25年ぶりの優勝を待ち望む多くのカープファンが駆け付けた。
市中心部の居酒屋「赤まる大手町店」(広島市中区大手町2)はカープ優勝に合わせて店内でビールかけを実施する。店内入り口付近にビニールシートを貼り、着席型から立ち飲みスペースにレイアウトを変更し、歓喜の瞬間に備えた。
当日はすでに予約で満席だったが、店外にもビールかけに参加したいファンが駆け付けた。この日、甲子園球場では2位の巨人が阪神と対戦。巨人が負ければ、カープの本拠地優勝が決まるとあって巨人戦をスマートフォンで確認するファンの姿も目立った。
カープ戦のテレビ放送を流していたビストロ「45 bis『あわ』(キャラントサンク ビス あわ)」(中区袋町)1階の立ち飲みスペース周辺には、中継を一目見ようと人だかりができた。店によると、観戦企画は立ち上げていないが、通りを歩く人が足を止めることが多いという。
「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」(南区南蟹屋2)では試合開始前から場内は熱気に包まれ、コンコースは人で埋め尽くされた。自由席が早くに満席になったこともあり、レジャーシートやタオルなどを敷いて観戦する人も多く、チケットを持たないファンは球場の外から試合の行方を見守った。
試合はカープが中日に7-4で勝利し、マジック1になったが、巨人も阪神を逆転し3-1で勝ったため、本拠地での優勝は厳しい状況となった。