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広島市中心部に複合ビル「おりづるタワー」 平和記念公園や原爆ドームを一望

最上階の13階「展望スペース」からは原爆ドームを見下ろせる

最上階の13階「展望スペース」からは原爆ドームを見下ろせる

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 広島市中心部の原爆ドーム東側に7月11日、平和記念公園や原爆ドームを一望できる複合ビル「おりづるタワー」(広島市中区大手町、TEL 082-569-6200)がオープンした。

最上階の展望フロアはウッドスペースに仕上げた

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 同ビルは広島マツダ(幟町)が改修を進めてきた自社ビルで、地上13階建て。最上階の13階に展望スペース、12階に展望フロアを設け、1階には県内の食品や工芸品など、土産物1000点を扱う物産館「人と樹」、スティック状のお好み焼きなどのフードとドリンクを提供するカフェ店「握手カフェ」が入る。

 丘をイメージした展望スペースは周囲をメッシュ建材で覆い、床と柱にヒノキ材、天井はスギ材を使ったウッドスペースに仕上げた。バリアフリーに対応し、晴れた日は宮島が臨めるロケーションが特徴。テークアウト専門カフェ店「握手カフェ」を常設し、展望スペースで飲食できる。

 12階は爆心点を示す部屋や専用の紙で折った鶴を投入できる「おりづるの壁」、ワークショップスペースを併設。モニターでは戦後から復興した広島の街並みを再現したCG映像の投影や人物の動きに応じて反応する「エア折り鶴」など、複数の映像コンテンツをそろえ、眺望や音楽と連動した体験を提供する。

 同ビル東側には1階から13階フロアまでをつなぐ緩やかな傾斜のスロープを設け、壁面には漫画家の佐藤秀峰さんが平和をテーマに描き下ろしたイラスト54点を展示する。各フロアには大人も利用できる滑り台をも設置する。

 おりづるタワー事務局シニアマネジャーの山本裕也さんは「さまざまな平和観を感じて思いをはせる場になってもらいたい」と話す。

 1階エントランスには70カ国の言語で「歓迎」を表すデジタルサイネージを設置し、2~11階フロアはオフィスや貸し会議室が入る。区画数は37区画。同ビルの完全開業は9月を予定する。

 営業時間は10~21時。12~13階フロアへの入場料は、大人=1,700円、中高生=900円、小学生=700円、4歳以上=500円。

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