広島・尾道の空き家をゲストハウスとして再生を進めるNPO法人「尾道空き家再生プロジェクト」が2月13日・14日、登録有形文化財の元旅館「みはらし亭」(尾道市)離れのサロン公開イベントを開いた。
サロンは一般の来場者に開放するフリースペース。尾道の古い街並みを写した写真や資料などの展示をはじめ、観光情報を発信する予定。イベント当日には、「みはらし亭」2階から見た尾道水道をデザインしたオリジナルTシャツや手拭い、タオルなどのグッズ販売も行った。
初日の土曜はあいにくの雨天の中、約20~30人が来場。雨が上がった日曜には約40~50人が訪れた。会場には両日ともスタッフの牧原秀雄さんが在中し、来場者に展示する写真やボランティアで仕上げた床タイルなどの箇所について説明を行った。
みはらし亭は千光寺そばの斜面に建つ木造2階建てで、ゲストハウスに改修後は1階=女性専用6人、2階=男女共用15人が宿泊できる予定。眼下に広がる景色を楽しんでほしいと和室を生かす。施設にはサロンのほか、カフェスペースを併設し、一般に開放する。オープンは3月中旬~4月ころを予定。
同プロジェクトは人口減少に伴い増え続ける空き家問題を解決しようと2007年に発足。ゲストハウス「あなごのねどこ」など、100軒近い空き家を再生してきた。尾道への移住希望者の物件探しやサポートを行い、定住促進にも取り組んでいる。