広島マツダ(広島市中区幟町)は12月15日、原爆ドームそばに建設中の複合ビル名称が「おりづるタワー」に決まったと発表した。
自社が所有するオフィスビルは昨年12月に解体工事が終了。平和学習などができる「広島ピースタワー」の仮称で改修を進めてきた。新名称には平和のシンボルである折り鶴を名称とロゴに取り入れ、折り鶴が空高く舞い上がるデザインが特徴。
建物は13階建てで、1階=商業ゾーン、2階~11階=オフィスゾーン、12~13階=体感ゾーンの3ゾーンで構成する。延床面積は約3506坪。
1階フロアは一般に開放。原爆ドームを訪れた際の休憩場所として提供するほか、旧広島県産業奨励館を継承して広島県の特産品販売も予定する。屋上には、復興した広島の街並みを眺めることができる展望テラスを設ける。
平和を継承する場として展示やワークショップも企画。電車通り側には幅9メートル、高さ50メートルのガラス壁面「おりづるの壁」も作るという。原爆ドームに隣接する建物として耐震補強を行い、ドームへの圧迫感軽減や視認性確保を優先する。壁面には緑化を施して周辺環境との調和を図る。
グランドオープンは来年9月23日予定。