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広島で「8月6日」に開く音楽イベントが15周年 次世代への継承進める

今回初めて3日間開いた「eight six」最終日の様子

今回初めて3日間開いた「eight six」最終日の様子

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 音楽やアートを通じて広島に原子爆弾が投下された「8月6日」を考えるきっかけを作ろうと2001年から毎年開く音楽イベント「EIGHT SIX live」が今年8月6日、開催から15年を迎えた。

 8月6日を音楽やアートを通じて、再認識するきっかけになればと会社員の今村進吾さんが始めた取り組み。考えることで気付き、自分で行動を起こす人を増やしたいと各分野の専門家をコアメンバーに招き、知り合いを中心に協力者を増やしてきた。

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 当初は将来、スタッフが子どもと一緒に来場できるように10年は続けようとスタート。「15年を迎え、次は20年が目標」と今村さん。30年、40年とこの先も続けることを考え、引き継ぐ若手を育てようと昨年からはボランティアスタッフの募集も始めた。

 音楽イベントの多い8月、出演するアーティストはスタッフが声を掛けて探す。趣旨を説明し、賛同した人が参加してくれているという。来場者には出演するアーティストのファンや2年目以降はリピーターも多い。アンケート結果からは、3分の1は関東を中心とした県外から訪れていると分かった。

 記憶に残るイベントにしようと会場のクラブクアトロ(広島市中区本通)ロビーには、回収したアンケート用紙をつなぎ合わせて展示する。今年ははがきサイズの用紙にそれぞれが考えた平和を描いてもらう参加型のアート企画も用意し、考えるきっかけの間口を広げようと試みる。来場者には、広島平和記念資料館の観覧券とオリジナル缶バッジを進呈している。

 「一人一人の考え方を表現する場であり、年齢や生活環境で異なる『平和』の捉え方を共有する場でありたい」と今村さん。「愛する音楽やアートで大切な人へ伝えていくことも何か一つのきっかけであると信じて続けていきたいと思う」とも。

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