自分が読んだ本の記録を付ける「読書貯金通帳」が、広島市内の図書館で配布されている。
預金通帳をモデルにした読書貯金通帳は2012年8月に配布を開始。表紙デザインの異なる2種類をそろえ、両面見開きの冊子には読んだ本のタイトルや感想、満足度のチェック欄などを設ける。
冊子は50冊で満期となる。「心に貯金ができたように感じていただければ」と広島市立中央図書館係長の千原真純さん。自分のペースで読書を始めるきっかけを作ろうと広島市内の図書館13施設を利用する希望者に配布するほか、ダイジェスト版「読書貯金通帳」をホームページ上からダウンロードもできるようにした。
図書館にはこれまでにも、過去に借りた本を知りたいという問い合わせもあるが、思想などに関わるため記録は残していないという。こうした需要に加え、導入前の2011年にはフォーマットの異なる読書貯金通帳をイベントで配布。反響を得て導入を決めたという。