福島で暮らす34人の野球少年が8月8日、1泊2日で「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」(広島市南区南蟹屋2)へ観戦ツアーに訪れた。
昨シーズン、24年間の現役生活にピリオドを打った石井琢朗さんが引退を記念してファイテンと共同開発したチャリティーネックレスの売り上げの一部を支援金として使う。野球を通した復興支援として、資金は広島発のクラウドファンディングサービス「ミッションボックス」で呼び掛けた。目標金額は210万円。360人が賛同して、218万4,400円を達成した。
マツダスタジアムを訪れたのは、全日本少年軟式野球大会で福島代表に選ばれた「のだまクラブ」。東日本大震災後は、練習場所を確保することも難しく、のだまクラブ所在地の福島市では、高放射線地域ポイントが点在することから震災後、近隣で練習すれば「何をやっているんだ」と周りから言われたこともあったという。
達成までは、「初動は動きが良かったが途中で停滞した」とファイテン(京都府京都市)広報部部長の相澤尚彦さん。「石井コーチのブログやフェイスブックでの発信で達成できた」とも。石井さんは自身のブログで「もう一つ達成したいクラウドファインディングは、『福島の子どもたちをマツダスタジアムへ』というミッション」と思いを語った。