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広島に「チョウザメパーク」-養殖手掛ける「廣島蝶鮫」が観賞用に開く

チョウザメの養殖を手掛ける藤本一義さん。町おこしで取り組もうと視察に訪れる人も多いが、販売に至るまでが難しいという

チョウザメの養殖を手掛ける藤本一義さん。町おこしで取り組もうと視察に訪れる人も多いが、販売に至るまでが難しいという

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 広島・湯来の「廣島蝶鮫(ひろしまちょうざめ)」内に4月20日、チョウザメのテーマパーク「チョウザメパーク」(広島市佐伯区湯来町、TEL 0829‐85‐0257)がオープンした。

釣り堀を改修して開いた「廣島蝶鮫」

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 10年前、チョウザメの養殖を始めた藤本一義さん、潤さん夫妻が開園した廣島蝶鮫。カスピ海や黒海、ミシシッピ川など、世界各地に生息するチョウザメを集めた。養殖したチョウザメは全国の養殖業者に販売するほか、ネット販売も手掛ける。敷地内では、生後1年の50センチほどに成長した淡泊な「湯けむりチョウザメ」を使った刺し身や空揚げ、キャビアなどの料理(4,200円)も提供する。

 興味本位で始めたチョウザメの養殖だが、3年ほどたって刺し身と空揚げでチョウザメを食べた藤本さん。「おいしさに驚いた」のと同時に「キャビアではなく、チョウザメのおいしさを伝えたい」と食用のチョウザメ養殖の確立に取り組み始めた。

 養殖が盛んな中国や台湾に視察へ行くなどして、独学で学びながら経験を積んだ。チョウザメは稚魚や卵からの養殖が難しく、何万匹を仕入れても、1カ月半後には約半数に減るという。「他の養殖は約8割生き残る中、(チョウザメは)シビアな数字」。養殖の繁忙期にあたる3月~7月は付きっきりでエサをやり、掃除や選別作業を行う。

 これまでも施設内には観賞用の水槽を設けていたが、パークの開園にあたり6メートルの巨大な水槽を用意。希少価値が高いというチョウザメ20~30匹をそろえ、1メートルを超える迫力あるチョウザメなどを間近で楽しむことができるように設備を整えた。

 今後は近くの湯来ロッジと提携し、食事や鑑賞付きのプランで集客に力を入れる一方、水やエサ、飼育方法にこだわり、チョウザメブランドの確立を目指す。

 営業時間は10時~17時。入園料は210円。火曜定休。

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