観光客が必要とする情報を街ナカで気軽に入手できる環境づくりを進めようと広島市は9月13日、民間事業者による「ひろしま街角観光案内所 トラベルパル」を開設した。
休憩やトイレなど旅行中の身近なニーズにできる限り応えようと開設したのは、既存の小売りや飲食店などがボランティアで協力する観光案内所。観光客へ道や観光施設・名勝などの案内、広島の特産品に関する情報提供などのサービスを行う。
開設の条件には、1日5時間、週5日以上運営することを挙げるが、「何よりも意欲が大事」と観光企画担当者。8月10日の募集開始から、「積極的に手を挙げる事業者も多かった」という。
案内所では、愛称「トラベルパル」の文字が入ったステッカーを目印に店舗外観と店内の2カ所へ貼る。卓上型のパンフレットラックも配布し、マップやイベント情報を掲載した観光パンフレット約10種類を並べる。現在は市や県などが発行するものを置いている。
開設場所は市内中心部に限定せず、広域での展開を検討する。13日にオープンしたのは119拠点。このうち、郵便局は103拠点と最多。市と観光協定を結んだことが背景にあるという。
今後は商店街にも声を掛けていくなどして、年内に140カ所の開設を目指す。