集客や売り上げが低迷する広島のアウトレットモール「マリーナホップ」内に8月17日、大型展示場と整備工場を併設した「バルコム マリーナベイ」(広島市西区観音新町、TEL 082-275-6600)がオープンした。運営はバルコムモータース(安佐南区中筋)。
敷地面積は7260平方メートル。間口の広いフラットなワンフロアの店内に、輸入中古車四輪55台、二輪30台をそろえ、屋外には国産中古車65台を展示。敷地内にはバイクの試乗コースも設けた。店舗には整備工場も併設。輸入・国産車のカスタマーサービスを充実させるほか、クイック車検の実施も計画する。同店のオープンに合わせて、自動車の買い取りや査定、販売を行う「カーセブン西空港店」も移転。名称を「カーセブンマリーナホップ店」に変更して併設オープンした。
オープンから3日間で3007人が来店。ターゲットは、同施設へ足を運ぶファミリーなど30~40代を中心にした幅広い層を想定。今後は施設運営会社と協働し、隣接するモールに入居するテナントとさまざまなイベントの企画を予定する。
マリーナホップは2005年、広島西飛行場滑走路東側の県有地に中四国エリアで最大規模のアウトレットモールとしてオープン。「レトロなマイアミ」をコンセプトにした、マリンリゾート風のデザインが話題を集めた。当初は多くの人でにぎわったが、2008年には集客と売り上げの低迷により、当時の運営会社が民事再生法を申請。施設の運営から撤退した。その後、引き継いだ運営会社はエリア全体の再活性化を図るため、地元の若手経済人に支援を要請。数人が同施設の活性化に寄与していくことで合意し、運営会社を地元サイドから支援する組織として「広島まちづくり推進協議会」(発起人代表杉川聡さん)を立ち上げ、バルコムモータースに核テナントとしての出店を要請した。
営業時間は10時~20時。