広島パルコやアクセ、ヤマダ電機などの商業施設に囲まれた広島市中心部の広場「アリスガーデン」(広島市中区新天地)で5月26日、全国の日本酒を集めた「日本酒楽園2010」が開催された。
「瑞冠」(山岡酒造)、「神雷」(三輪酒造)、「雨後の月」(相原酒造)など広島の蔵元14蔵と「御湖鶴」(菱友醸造)、「久保田」(朝日酒造)ら全国の蔵元16蔵が参加する同イベントは今回で5回目。約60種類の大吟醸や純米吟醸ほか日本のワインや和リキュールを味わうことができるとあり、試飲用のおちょこを片手にしたスーツ姿のビジネスマンや女性らが会場にあふれた。
「客層の幅が広い」と話すのは主催する大和屋酒舗(胡町)の大山晴彦店長。イベントも回を重ねるごとに来場者数が増え、今回は前売りだけで700枚を販売した。種類によっては足りない日本酒も出るなど好評だ。会場にはテント3張とテーブル席や階段席を用意。階段へは敷物代わりのシートを持参する常連客の姿も見られた。
最近「日本酒にハマった」という広島市の会社員の男性(25)はインターネットでイベントを知り、会社の先輩と3人で参加。スーパーや量販店で購入できない「あまり知名度が高くない」酒を中心に試飲。「おいしい酒を見つけて家で飲みたい」と祭りムードの会場を回っていた。