「カキの正しい知識を発信したい」と2005年に設立した日本オイスター協会(東京都千代田区、TEL 03-5296-3237)が運営している「オイスターペディア」に広島のカキ情報が掲載されている。
採取されたカキの稚貝は9ヶ月間ほど抑制棚につるす(関連画像)
カキの情報発信やカキのプロフェッショナル「オイスターマイスター」の養成を目的とする日本オイスター協会は2005年にトランサイクル・ジャパン(東京都千代田区)が主体となって設立。2005年に同社が神戸のオイスターバーから当時、ノロウイルスなどで「イメージが低迷していたカキの相談を受けたことがきっかけ」と同社の佐藤言也社長。イメージアップを狙ってカキのイベントを行おうとした時もカキの専門家がいない。関係者や業者に聞いてもカキに関する基本情報があいまいだったことから「なくてはならないものなのかも」と立ち上げを決断した。
広島のカキ情報が多い「オイスターペディア」には全国の漁協や保険所、図書館で探したイベント情報ほか生産量や産地、お好み焼きにカキを入れる話題など協会が集約した情報を掲載。「グリコのキャラメルがカキでできているなど、カキの情報はたくさんある」と佐藤社長。毎日一つは新情報を加えているという。オイスターペディアは2006年から「オイスタートリビア」として情報を掲載していたが今年1月、「無駄知識じゃない」と意見が寄せられたため名称を変更した。
このほか同協会ではクイズゲームのような感覚で無料受験できる「オイスターマイスター検定」も実施。携帯電話でも受験できる手軽さや検定は飲食店での肩書きにも使えるため4年半で合格者の約半数、700人が合格登録を行った。同協会では、合格後の登録は受験者が判断できることから合格者は登録者の約2倍と見込んでいる。
「予想以上にカキが支えている食生活を知って楽しかった」と佐藤社長。「楽しさの共有やカキ業界の底上げになれば」とツイッターやブログでも協会の活動をPRする。