広島国際大学准教授、美術家、音楽家、舞者として活動を続ける原田雅嗣さんの個展「アイスペインティング」が5月8日、ギャラリーG(広島市中区八丁堀、TEL 082-211-3260)で始まった。
原田さんは、冬の朝、工場が全焼した敷地内に広がる一面の氷に好奇心を持ち、焼け残った塗料を凍りかけた敷地内に「ぶちまけた」ところ、その発色の鮮やかさに圧倒された。その後は写真に着色することをやめ、被写体そのものに自分で色を付け、その一瞬をカメラによって切り取るのだという。
作品点数は全部で約100点。ギャラリー1階では天井から吊り下げられたB2サイズの写真15点を展示する。エントランス正面の壁には48点のB2サイズの写真が隙間無く並べられ、大きな一枚紙のように見える。2階には「原田さんが間違って用紙の裏にプリントしたらインクが馴染まなくて逆におもしろかった」(同ギャラリー、紀本さん)という遊びある作品31点を展示している。
同ギャラリーは全体がガラス張りのため、遠目からもその発色はひときわ異彩を放っている。入場無料。営業時間=11時~20時(最終日は17時)。月曜定休。同13日まで。同12日には、原田さんを交えてレセプションパーティーを行う。当日は、サルサダンスやフルートの演奏も。開催時間は18時~20時。