広島で短編映画集め「ダマー映画祭」-新たな才能発掘の場に

平和記念公園内のレストハウスで行われた記者会見。広島市出身の美術監督部谷(へや)京子さん(写真左)と映画・テレビプロデューサーのラルフ・ウィンターさん。

平和記念公園内のレストハウスで行われた記者会見。広島市出身の美術監督部谷(へや)京子さん(写真左)と映画・テレビプロデューサーのラルフ・ウィンターさん。

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 映画監督やプロデューサーが「新たな才能の発掘」を目的に2001年からアメリカでボランティア開催している短編映画祭「ダマー映画祭」が12月11日、広島市内で開幕した。

運営スタッフが集った「決起集会」

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 同映画祭は、「Spiritual Experience」をコンセプトに人間の心情の変化や内面の描写方法に焦点を当てた作品を世界中から公募し、審査を経た作品を上映するもの。映画祭には、ヘブライ語でインスピレーションを与える「比喩(ひゆ)や例え」を意味する「ダマー」を掲げている。

 広島で初開催される「ダマー映画祭inヒロシマ」では「ココロとココロをつなぐ」をテーマに30分以下の短編作品募集。アジアを中心とした8カ国地域から寄せられた120本の作品の中から46本を、会期中に上映する。会場は広島国際会議場(広島市中区中島町)や横川シネマ(西区横川町3)、シネツイン本通り(本通)。

 上映作品は、日本、アメリカコンペ作品、広島・山口で活動する監督による日本短編ショーケース作品、広島市出身の西川美和監督作品「ディア・ドクター」やアカデミー賞を受賞した俳優の本木雅弘さん主演、広島市出身の部谷(へや)京子さん美術監督作品「シコふんじゃった。」ほか特別招待作品など。会期中は西川さんら映画監督によるワークショップや質疑応答も行う。

 広島でのダマー映画祭は「映画の作り手と観客が一緒に作品を見て、直接語り合うことができる映画祭を目指している」と代表を務める部谷さん。「映画を作り、映画で人と会い、知らない場所にいる。映画に生かされている」と部谷さんは、映画祭を新たな才能の発掘の場と位置付け、「現場までつなげたい」と意欲をみせる。

 料金は、1日パス=大人1,700円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料。問い合わせは横川シネマ(TEL 082-231-1001)、シネツイン本通り(TEL 082-241-7711)まで。今月13日まで。

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