住吉神社で「広島菅絃祭」-太田川へ「御座船」などを出す神事も

住吉神社に設けられた、直径約3メートルの茅の輪は夏祭り期間中いつでもくぐることができる

住吉神社に設けられた、直径約3メートルの茅の輪は夏祭り期間中いつでもくぐることができる

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 広島三大祭の一つとされる夏祭り「広島菅絃祭」が8月4日・5日、住吉神社(広島市中区住吉町)で開催される。

太田川をさかのぼる「船渡卸」

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 同祭は、「とうかさん」(6月)、「えびす講(えべっさん)」(11月)と並ぶ「広島三大祭り」の一つ。川の神事に特徴がある同祭では、本川、元安川へ船を出し、神体や神霊を乗せた「御座船」や御座船を引く古来の「漕伝馬船」(こぎでんばせん)、御供船ら「船渡卸」(ふなとぎょ)が太田川を巡航する。

 メーンとなる漕伝馬船には、現在14人のこぎ手とかじ取り、音頭取り、太鼓、さい振り、ちょうちん持ちなど総勢20人が乗船。景気をつける音頭に合わせて船は元安川をさかのぼり、空鞘神社(本川町3)まで行く。2日目の順路は1日目とは異なる。

 住吉神社では、茅がやで作った直径約3メートルの巨大な「茅の輪」をくぐり、心身をはらい災厄から逃れることができるという「茅の輪くぐり」や人形をとうろうに乗せて本川に流す「人形流し」、神楽の奉納、打ち上げ花火などが行われる。露店の出店もあり夕方以降は300店以上が軒を連ねる。

 「いかなる天候でも祭りを決行する」(同社)という夏祭り。開催中は、神社周辺が込み合うことから18時~23時まで交通規制も行われる。

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