「低価格で飲める店」をコンセプトにしたバー「spacious(スペイシャス)」(広島市中区流川町、TEL 090-7892-8688)が3月中旬、流川通りにオープンした。
同店を運営するのは、南区で居酒屋「たなばた」(南区皆実町1、TEL 082-254-5784)を経営する巻田直人さん(25)。高校卒業後、営業マンとして住宅建材メーカーで働いていた巻田さんは「居酒屋をやりたかった」(同)昔からの夢をかなえるため、4年半のサラリーマン生活を経て脱サラ。その後は、創作料理店と鉄板焼店をかけ持ちし、1年間休まず毎日18時間働き修行を続け、昨年7月7日に居酒屋を出店した。
新業態で出店したバーは、1年間のアルバイト期間中に「働き終えた後に飲める店がない」と感じた巻田さんが、「お金のない同世代でも気軽に立ち寄れる低価格の店を出せたら」と流川通りにカウンター8席の小さな店を出店した。店舗面積は約8坪。
料金は、ワンドリンク=500円、時間無制限の飲み放題=2,000円に統一。ドリンクメニューは、生ビール、「島美人」「中々」など麦と芋焼酎、梅酒、泡盛、日本酒、グラスワイン(赤・白)、カシスオレンジ、モスコミュールなどのカクテルに加え、コーラやウーロン茶などのソフトドリンクをそろえる。飲み放題では、焼酎「黒霧島」「二階堂」、梅酒、グラスワイン、カクテル、ソフトドリンクが対象。チャージ料金は500円。
フードメニューでは、クリームチーズとカツオの内臓をあえた「クリームチーズの酒盗和え」、えいひれ、シーザーサラダ(以上500円)のほか、食事もとれるようにと日替わり定食(700円)も用意した。
客単価は約2,000円で、利用客は女性を中心に20代が多いという。歓楽街への出店について、「不景気なので(利用客の)ニーズに合わせたバーを出した」と巻田さん。今後も「広島の中心部をメーンに利用客のニーズに合わせた店を出店したい」と意欲をみせる。
営業時間は21時~翌7時。日曜定休。