カレー粉の卸売業を手掛けるサーラーインペックス(広島市中区白島)は2月25日、同社で販売するカレー粉を使用したインドカレー専門店「ラーダカレーヴィラス」(東区牛田中2、TEL 082-555-5119)をオープンした。
同社は、百貨店やスーパーへの卸やインターネットでカレー粉を販売しており、これまで約10万袋を販売。利用客から寄せられた「本場の味を食べてみたい」などの声に応え、会社そばに本場のカレーとインド料理を提供する店を出店した。
店舗面積は約25坪。床に幸福を招くインドの模様を描き、店内ではインドでは「高級感のある」(同社クパンコン・ラーダクリシュナン社長)音楽を流す。席数は32席で、子ども用のいすも用意する。
ランチタイムでは、カレー1種類に南インドの屋台で鉄板焼きしたパン「タワパロタ」とスパイスとレモンで味を付けた黄色いごはん「レモンライス」、サラダがセットになった「シンプルランチ」(840円)、シンプルランチにじゃがいものスパイスいため、ナスとトマトのマサラいため、野菜をひよこ豆の粉で揚げたインドの天ぷら「野菜のバジ」が加わった「ラーダヴィラスランチ」(1,150円)の2種類を用意。カレーは、チキン、シーフード、ひよこ豆の3種類。
ディナータイムでは、カレー(850円)のほか土釜で焼いた「えびのスパイシーグリル」(750円)、オリジナルスパイスとヨーグルトに漬け込んだ骨付きチキン「タンドリーチキン」ほか「タンドール料理」やスパイスで味付けした具を自家製の皮で包み揚げた「サモサ」(500円)など、ラーダクリシュナンさんの故郷でもある南インド家庭料理をアラカルトメニューでそろえる。
本来のインド料理は、油や調味料を多く使ったコッテリした味付けとは異なり、シンプルであっさりした「自然派料理」であるべきと考えている同店では、「化学調味料やうま味調味料を可能な限り使用せず、塩とスパイスをバランスよく使う」(同)。素材のおいしさを生かした料理は、「シンプルかつ自然のおいしさであるべき」というアーユルヴェーダの考えに基づいているという。
ドリンクは、自家製のショウガや手絞りしたレモンとオレンジをブレンドした「ジンジャーフルーツパンチ」(480円)、スパイスが香る煮出しミルクティー「マサラチャイ」(450円)ほか。アルコールは、インドのビール「キングフィッシャー」「コブラ」(各580円)や南アフリカ、フランス、イタリアのワインを用意する。
ターゲットにはファミリーを想定。ランチタイムには女性客や年配客の利用も多いという。辛さは日本人向けに3段階に調節していることから、来店客の層も厚い。客単価は、昼=1,000円前後、夜=2,500円。今後は野菜を中心にしたメニューを増やし、リピーターを増やしながら「楽しく健康的に食べられるようにしていきたい」(同)という。
営業時間は、ランチタイム=11時30分~14時、ディナータイム=17時30分~21時30分。木曜定休。