元プロ野球選手が開業した広島テレビそばの喫茶店「茶房 カープファン」(広島市中区中町、TEL 082-249-0550)が11月、開業30周年を迎えた。
真っ赤な看板にカープの白抜き文字が目立つ同店は、30年前に元プロ野球選手の故・橋本敬包さんが開業。選手時代は、カープにも所属していた橋本さんは引退後に雑誌「月刊カープファン」を創刊し、半年後に同店を開業した。店名は雑誌名に由来している。創業当時から店は妻の紀子さんが切り盛りしていたが、現在は二男の敬太郎さん(33)が跡を継いている。
「純喫茶」を思わせる同店。ダウンライトで照らされた店内には、カープが初優勝した1970年~1980年後半までの選手の写真やサイン色紙約20枚がガラスケースに収納されている。店舗面積は約11坪。席数はテーブル=6卓20席、カウンター=3席の計23席。
メーンメニューは、同店でも「人気が高い」(敬太郎さん)というハンバーグを使用した「カープバーカー」(630円)、「日替わりランチBOX」(750円)、なべやきうどん(700円)、18時から提供する「鍋焼きカレーそば」(600円)など。ドリンクメニューは、ブレンドコーヒー(400円)、「MIXジュース」(450円)、「いちごジュース」(550円)、「よもぎティー」(450円)、クエン酸とオルニチンが入った酸味のある「復活」(400円)のほか体に優しいものが多い。「店の歴史と同じだけ常連さんも年を重ねてらっしゃいますから」と敬太郎さんはほほ笑む。
常連客が多い同店には、シーズン中には県外からも多くのカープファンが訪れる。「年齢や性別を問わずに立ち寄れる店になればと」店長になって約3カ月の敬太郎さん。「今後は、30年の歴史を守りながら若い人を取り込んでいく努力をしていきたい」とも話す。
営業時間は、平日・土曜=8時~21時、日曜・祝日=9時~18時。