米ホテル大手のハイアット・ホテルズ・コーポレーションが10月27日、中国地方で初となる同社ブランドホテルを広島市中区に開業すると発表した。
ライフスタイル型のラグジュアリーブランド「アンダーズ」として展開し、名称は「アンダーズ広島」。2027年の開業を予定する。アンダーズは「パーソナルスタイル」を意味するヒンディー語に由来するブランドで、地域の文化を取り入れたデザインやサービスが特徴。国内では2014年開業の「アンダーズ東京」(東京都港区)に次ぎ2店目となる。
ホテルは、広島市が推進する官民連携の基町相生通地区第一種市街地再開発事業の一環として、広島電鉄「立町」停留場から徒歩1分の場所に建設する高層複合施設「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」の21階~31階に入る。客室は235室。このほか、レストラン、ルーフトップバー、宴会場、屋内プール付きフィットネスセンターなどを備える予定。
設計・施工は竹中工務店(大阪市中央区)が担当し、運営は、同社関連会社とハイアット関連会社の契約に基づき、ハイアットが担当する。日本ハイアットの坂村政彦社長は「世界遺産・厳島神社を擁する広島は国際的に注目される地。ここでしか得られない体験を通じて、訪れる人々に充足感を提供したい」と話す。
基町相生通地区の再開発は、広島駅から紙屋町・八丁堀地区をつなぐ相生通り沿いで進められており、高規格オフィスやビジネスや国際交流を目的とした大規模イベント(MICE)の需要に応える施設の整備を進めている。