
広島・宮島口に2026年夏、リゾート・温泉旅館経営などを行う「星野リゾート」(長野県軽井沢町)が温泉旅館「界 宮島」(廿日市市宮島口西1)を開業する。広島への進出は初めて。
「界」は、星野リゾートが全国23カ所に展開する温泉旅館ブランド。「界 宮島」はJR宮島口駅、広電宮島駅口から車で5分の海沿いに立地し、周囲には安芸グランドホテルがある。敷地面積は約3860平方メートル。延べ床面積は約7,830平方メートル。施設は地上12階建てで、客室数は54室。全客室から瀬戸内海を一望できる。このほか、対岸の宮島へ渡れる桟橋を敷地内に設け、船の運航を予定する。
温泉は、敷地内の地下を掘削して湧出させた冷泉を使う。施設最上階の海を見渡す露天風呂と北側から山並みを望む内風呂を、それぞれ用意する。
瀬戸内で古くから親しまれてきた「石風呂」も敷地内に設ける。床や壁、天井からの放射熱で室内を温め、一般的なサウナと比べて高温・低湿な環境を用意するという。室内はほの暗く静かな空間で、床に敷かれたござの上に座ったり、寝転んだりできるようにする。
宿泊料金は未定。界ブランドの平均宿泊料金は、1泊2食付きで3万円~4万円という。温泉、石風呂の利用は宿泊客のみとする。