オタフクソース(広島市西区商工センター7)敷地内に6月下旬にオープンした、お好み焼きの文化を発信する「ウッドエッグお好み焼館」(TEL 082-277-7116)が人気を集めている。
同館は、手狭になった同社のお好み焼研修センターの建て替えを目的に建築されたドーム型の建物。回りを覆う木材は、適度な自然の光を館内に取り入れるブラインドの役目を果たしている。見学は完全予約制で、1グループ5人~50人の参加が可能。館内では、グループごとに同社のスタッフがガイドを務め、1日平均4組が見学に訪れている。
フロア構成は、1階=ロビー、2階=おこのミュージアム、3階=映像ホール・キッチンスタジオ、4階=お好み焼研修センター、5階=瀬戸内海を眺望できるウッドテラス。現在は4階までが見学可能。館内の見学を終えると、隣接する同社の工場でソースの充てん包装ラインも見学できる。見学者には、入館証を兼ねたボールペンとお好みソースがプレゼントされる。
お好み焼研修センターは、同社の営業が取引先や得意先にプレゼンで利用するほか、お好み焼き店の開業を考えている人向けの研修にも使われている。キッチンスタジオは、お好み焼課の社員が講師を務めて、見学者を対象に家庭用のお好み焼教室を開講。3階のライブラリーには、同社に関連した書籍を集め、部屋の中央にマスコットキャラクター「おたふく」の形をした机を置く。おこのミュージアムでは、一銭洋食から始まったお好み焼やソースの歴史を写真やイラストで紹介。昭和34年のお好み焼き店を再現したスペースでは、実際に使用されていたヘラやいすを用意した。
ロビーでは物販も行っており、地元の素材にこだわった「牡蛎の旨み焼そばソース」(150グラム=199円)や「お好みソースカロリーハーフ」(300グラム=262円)、お好み焼きと書かれたのれん(3,600円)、同社85周年を記念して出版された雑誌「オコロジー III」(1,500円)など約50点を販売する。
現在の予約状況は約2カ月待ち。「子ども会や公民館、女性のグループや社会見学で訪れる人が多い」と同社広報室の上(うえ)愛さん。工場が稼動している平日のみの開館だが、訪れる人は後を絶たない。
開館時間は9時~17時。要予約。
ウッドエッグお好み焼館お好み焼きランキング結果発表-1位は「電光石火」(広島経済新聞)「お好み焼きランキング」投票開始-お好み物語駅前ひろば(広島経済新聞)