美術、音楽、文学などの分野で「愛と平和」をテーマに国内外で活躍するプロとプロを目指すクリエーター集団・ICA(国際作家協会)は8月5日、原爆ドーム前で「平和記念公園・被爆ピアノコンサート」を開催する。広島市が正式に許可を出しての開催は初となる。
当日は、ジャズピアニストの河野康弘さんが、約80年前にアメリカで製造され広島で被爆した被爆ピアノで演奏を行い、ソプラノボーカリストの千曲風羽(ちくまふう)さんが楽曲に合わせて歌う。ピアノが日焼けで傷まないよう原爆ドーム前にテントを張り、幅広い世代に親しまれている「チューリップ」「イマジン」「千の風になって」など9曲を披露する。
河野さんは、1998年から平和公園内の元安川対岸ステージで、平和を考える企画「地球ハーモニーin広島」を開催するほか、国内で眠っているピアノをアフリカ・アジアの子どもたちに贈る運動や壊れたピアノを再生する運動など、ピアニストとしてできる環境保護運動を行っている。
8月6日に向けて、さまざまな企画の準備が進む広島。ICA事務局の君島龍輝さんは「一時期、平和資料館で保管されていた被爆ピアノの音色を聴いてほしい」と話す。
開催時間は16時~17時30分。雨天中止。問い合わせはICA事務局(TEL 082-928-9854)まで。
「傷」がモチーフの写真展-石内都さん、広島にカメラを向ける(広島経済新聞)旧日銀広島支店で平和を訴えるモノクロ写真展-ハービー・山口さんら参加(広島経済新聞)平和公園で50メートルの巨大壁画制作-学生らが取り組む(広島経済新聞)広島のグラフィックデザイナーらがポスターで平和をアピール(広島経済新聞)米国と日本のアーティストらがシンポジウム-ギャラリーGで(広島経済新聞)