広島市中心部で2月22日、観光レンタサイクル「ぴーすくる」のサービス提供が始まった。
自転車を活用した観光振興や地域活性化を目的に広島市が展開するサイクルシェアリング事業でNTTドコモが運営。広島駅や主要観光施設14カ所に無人管理のサイクルポートを設置し、どのポートでも共用の自転車を貸し出し、返却にも対応する。
自転車は150台を配備。本体にはこれまでポートが持っていた通信やGPS、自転車の貸し出しや返却制御などの遠隔制御機能を搭載する。自転車に機能を集約することでポート設置に関わるコスト削減や省スペース化が図れるため、市街地でのポートの設置を可能にした。
利用料金は個人と法人で異なり、個人向けは1回30分100円から利用できるほか、1日1,000円、1カ月2,000円の料金プランを用意する。法人向けは1カ月ごとの定額プラン2種類をそろえる。
広島市は2011年から2年間、コミュニティーサイクル「のりんさいくる」の社会実験を実施。終了後のアンケートでは通勤や通学での利用が4割を超え、平日の朝夕が最も多く使われたことから、観光を切り口に利用拡大を目指す。
利用時間は8時30分~21時。問い合わせは広島市観光レンタサイクルコールセンター(TEL 0120-44-3196)まで。