広島・舟入に5月11日、日本酒を提供するカフェ「Liten+(リッテンプラス)」(広島市中区舟入南1、TEL 082-275-4900)がオープンした。
舟入高校そばの住宅街に出店したのは、イベントフロアを併設した2階建てのカフェ。上田仁さんと妻の順子さん夫婦が運営する。出店は日本酒ソムリエの資格を取得している順子さんが、数年前から飲食店やイベントスペースで講演などで活動していたことがきっかけ。週末を中心にイベントが開ける場所を作ろうと考えたという。
店舗面積は各フロア約10坪。フロア構成は1階=カフェ、2階=イベントスペース。前職がインテリア関係だった上田さんが店内の設計を手掛けた。カフェは通りから見えるようガラスを多用。スライド式の扉は淵をブルーで彩った。床には足場板を使い、店内は木目と白を基調に統一する。席数はテーブル、カウンターの計8席。カウンターはテーブルの高さを合わせ、子どもでも座りやすいように配慮した。
メニューは店内2カ所に用意した黒板に記す。ランチタイムには、3種類の前菜盛り合わせ、毎朝作る自家製パン、パスタセット(950円)を提供するほか、ティラミスやフレンチトースト(以上450円)などデザートも用意する。ドリンクはレモンやオレンジを漬けて作ったジュース(400円)など。平日は上田さんが一人で切り盛りする。
アルコールは日本酒のみ。常時7~8種類を全国の蔵から順子さんが厳選してそろえる。料理はタパス(400円)を中心にパスタ(800円)など。もともと料理好きという上田さんは日本酒に合うよう意識したメニューを提供する。こだわるのは、「手を抜かずに手を掛けること」と上田さん。市販の材料をあまり使わないよう工夫する。
来店客には周辺で暮らすファミリーや女性グループが目立つ。客単価は、昼=1,000円、夜=3,000円。イベントは日曜に定期的に企画するほか、平日の利用も受け付ける。「コミュニケーションの場やカフェ、食事など、自由に使っていただけたら」と上田さん。現在は近所に住むフランス人女性が講師となり、フランス語講座を隔週で開いている。
営業時間は11時~21時(金曜・土曜=22時)、ランチタイム=11時30分~15時。日曜・月曜定休。駐車スペース1台。