![手さぐり状態で始めたという「広島職人博覧会2012」会場](https://images.keizai.biz/hiroshima_keizai/headline/1356083262_photo.jpg)
広島を拠点に活動する職人や作家を集めた作品展示会「広島職人博覧会2012」が現在、旧日本銀行広島支店(広島市中区袋町)で開催されている。
服飾に革小物やかばん、キャンドル、ステンドグラス、映像作品など異なる作品を集めた同展の開催は今回が初。発起人は、「synapse(シナプス)」代表の田端聡さん。人づてに知り合ったベテランから新人まで、世代も異なるメンバー20人が参加する。
「オートメーションではない、ものづくりの領域を感じてほしい」と展示するのは、過去の作品と挑戦したもの各1点。出展数を1人2点に絞ることで、作品をすみずみまで見てもらう狙いもある。作品にはキャプションやフライヤーを添え、会場には作家1~2人が常駐する。
参加者の多くは、職人・作家として生計を立てるものづくりのプロ。暮らしの道具を広島の木で作る「M.SAITo Wood WoRKS」の齋藤正明さんは、暮らしの中で必要だったから作ったという木製のスコップを持参。家具店「さしものかぐ たかはし」は、多肉植物店「叢(くさむら)」のオーダーから誕生した光の箱「kekkai」と観賞用の肘付き椅子をセット展示する。
「個々に活動する人も多いので、知ってもらえるいい機会」と話すのは、帆布を使ったかばんや小物を作る「D Lab engine」の沖野比呂海さん。ほとんどの作品に触れることができるため、「触感を確かめてほしい」とも。
開催時間は10時~17時。入場無料。今月27日まで。