チョークで横幅約50メートルの壁画を制作する企画「Chorker's(チョーカーズ)」が広島・平和公園内・元安川西側川岸(広島市中区平和公園)で7月31日より始まり、8月2日午前に完成した。企画は、街とデザインの交流を目的に穴吹デザイン専門学校の学生らが企画するイベント「BRUCKE」の一環。
昨年、アリスガーデンで行われた壁画制作に携わり、今年は同企画の学生代表を務める新谷さんは、「平和公園」での実施を広島県・広島市などに交渉。開催直前に同所での実施にこぎ着けた。
同校学生ら約50人がかりで朝から夕方まで描き続けたという作品のテーマは「平和」と「慰霊」。縦=約2.5メートル、横=約50メートルの用紙に模写した原爆ドームを作品中央に置き、その両サイドから四角の折り紙が中央に近づくにつれて「折鶴」へと変化するプロセスをフルカラーで描いた。
原爆ドームと川をはさんで学生らが描く壁画。新谷さんは「作業中に外国人や観光客に話しかけられた。壁画の完成よりも街の人とデザインを通じてコミュニケーションできたのがうれしい」と話す。同3日には、イベント「BRUCKE」のフィナーレを同所で行う。