書店へ足を運び、本を読む機会を増やしてほしいと、広島の書店員らが企画した「広島本大賞」の第2回授賞式が5月19日、広島市青少年センター(広島市中区基町)で開催され、大賞に選ばれた作家・大崎喜生さんがトークショーを行う。
ツイッター上で書店員同士が素性を明かさず、情報交換していたことがきっかけで始まった同賞。啓文社、廣文館、フタバ図書、リブロ、紀伊国屋の5社を中心に、地元の書店員とタウン誌スタッフから成る「広島本大賞実行委員会」を立ち上げ、テーマに合った内容の作品をメンバーがそれぞれ持ち寄り、選考を行う。
ノミネートされるのは、広島が舞台の作品や、著者が広島在住または出身であること、現在も入手が可能な作品が条件。今年は、「ノンフィクション」をテーマに作品を集め、2月に選考を行った。大賞の候補に挙がったのは、岩中祥史さん「広島学」、柳田邦男さん「空白の天気図」、大崎善生さん「聖(さとし)の青春」、大下英治さん「実録 広島極道刑事(デカ)」、大野裕之さん「チャップリンの影 日本人秘書 高野虎市」など9作品。
このうち、大賞に選ばれた大崎善生さん「聖の青春」は、第1回の同賞にもノミネートされた作品。「主人公の情熱が丁寧に描かれた作品」と実行委員会の住田茜さん。前回のテーマは、「フィクション」だったことから、ノンフィクションの同作品は今回のシードに残した作品という。
当日は、第1回大賞を受賞した「扉守」の著者・光原百合さんと対話形式でのトークショーも開催。会場からの質問にも答えるほか、サイン会も予定する。
開催時間は13時30分~16時。入場無料。問い合わせは同実行委員会(TEL 084-930-0901)まで。