例年よりも桜の開花が遅れる広島で4月1日、市内を流れる3本の川から桜を眺める期間限定のクルージング「さくらクルーズ」が始まる。
さくらクルーズは、広島市内に約400カ所ある「がん木」を船着場に活用して水上タクシーを運航するNPO法人「雁木組」が企画。1艇あたりの定員は6人。利用者には、昼時間を利用した中小企業の花見や一般客が目立つ。期間中は常時2艇を準備し、京橋と平和公園・基町の2コースで予約運航する。
運航開始から7年目を迎える今年は、ハーストーリィプラス(西区草津新町2)が手掛ける飲食店「Herstory House(ハーストーリィハウス)」とコラボ。県内の食材を取り入れた弁当2種類(1,500円、2,000円)を予約制で販売する。
コラボは、雁木組のアートプロデューサー稲田恵子さんからの提案がきっかけ。同NPO理事長の氏原睦子さんと打ち合わせを重ね、主婦が手作りする弁当のデリバリーも行う同店とクルージングをつなげた。今後は、「川に関連してシジミを使った料理など、内容も見直して提案したい」と同社の福原潤子さん。新たなコラボにもアイデアを練る。
所要時間は京橋コース=30分(片道)、平和公園・基町コース=20分。乗船料金は、京橋コース=中学生以上1,500円(片道)・小学生以下半額、平和公園・基町コース=中学生以上1,000円、小学生以下半額。いすれも幼児無料。運航は4月15日まで。問い合わせは同NPO(TEL 082-230-5537)まで。