広島・天満屋広島八丁堀店が閉店-58年の歴史に幕、書籍・レストランは営業

閉店セレモニーで深々と頭を下げる約200人の従業員

閉店セレモニーで深々と頭を下げる約200人の従業員

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 広島・八丁堀で「福屋」「三越」と並んで営業を続けてきた「天満屋広島八丁堀店」(広島市中区幟町)が3月4日、百貨店としての営業を終了した。

「閉店セール」の文字が大きく貼り出された同店

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 同店は1954(昭和29)年5月に開業。往来の多い市内中心部の八丁堀交差点近くに構え、2010年には全国で2店舗目となる大型書店「丸善&ジュンク堂」も誘致し集客に力を入れたが、昨秋、閉店を発表した。営業最終日には開店前、200人が列を作った。

 当日はあいにくの雨天だったが、正面玄関周辺にはシャッターが降りる最後の瞬間を見届けようと、携帯電話やデジタルカメラを片手に約1000人の客やOB・OGが集まった。20時20分から始まった閉店セレモニーでは、内平宏玄店長が商店街や近隣の百貨店への感謝を述べ、最後に利用客へのお礼で締めくくった。当日は、昨年の同日に比べて2.2倍の来店があったという。

 同店は「天満屋八丁堀ビル」として名称を改め、大型書店やレストランが入る7階~11階フロアは引き続き営業を続ける。ビルには同日、閉店した家電量販店「ヤマダ電機テックランド広島中央本店」が移転オープンする予定。

 勤務していた従業員約130人は他店舗への勤務を予定しており、広島県西部エリアでは、市郊外の広島アルパーク店(西区井口明神1)、広島緑井店(安佐南区緑井5)の2店舗体制となる。

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