路面電車が走る相生通りに面した音楽喫茶「ヲルガン座」(広島市中区十日市町)が3月4日、フリースペース「ふらんす座」を新たに設けた。
ヲルガン座は2008年2月にオープンした飲食店。アンティークの什器やレトロな雑貨など、オーナーのゴトウイズミさんが「好きなものを集めた」店内では、音楽系を中心としたイベントが数多く開催される。
ふらんす座は、同じビルの3階にオープン。昨年11月まで映像事務所が利用していた場所だという。内装工事はヲルガン座の3周年記念イベントも行われる2月に着工。イベントが続く中、ゴトウさんや友人らで床や壁面の塗装などの作業を進めた。
フリースペースは、「フレキシブルに利用できるように」と全面を白で統一。ステージにはスクリーンを設置し、照明や音響も整えた。広さは約15坪。フロア内には、イベントなど利用時にドリンクも提供できるよう、バーカウンターを設け、ステージ裏には控室も用意する。
飲食店を経営する傍らミュージシャンとして活動するゴトウさん。「イベントを開催する場所を探した経験もある」と同所を作るに当たり、利用者の視点も意識。ビジネスベースでは考えず、利用料金は1日9,000円に設定。「実験的に利用してもらえれば」とゴトウさん。「小規模だからできることがある」と単発イベントも行っていく。
問い合わせはヲルガン座(TEL 082-295-1553)まで。