プレスリリース

【ポリフェノール研究報告】アカシアポリフェノールにお腹の脂肪(内臓脂肪)を減らす効果を確認

リリース発行企業:株式会社アカシアの樹

情報提供:

 株式会社アカシアの樹(広島県廿日市市)が出資して行われた臨床試験において、アカシアポリフェノール(アカシア樹皮由来プロアントシアニジン)が内臓脂肪の低下に有意に作用することが確認され、健康、疾病に対する国際的な権威ある雑誌「Functional Foods in Health and Disease」※に掲載されました。DOI: https://doi.org/10.31989/ffhd.v14i12.1420
※Functional Foods in Health and Disease (FFHD)はアメリカのFunctional Food Centerが出版する雑誌です。Functional Food Centerは1998年に設立され、これまでに世界中で30の国際会議を主催し、10年以上にわたってオープンアクセスジャーナルを維持しています。
また、機能性食品科学に関する11冊の教科書を含む40冊以上の書籍を出版し、7,000人以上の科学者が参加する機能性食品およびBioactive Compounds学会を設立しています。

神秘の樹木「アカシア」の樹皮から抽出されるポリフェノール成分について
 ポリフェノールは、多くの植物に存在する苦味や色素の成分の一つで、さまざまな健康効果が期待されています。一言でポリフェノールといっても、自然界には5000-8000種類もの多様なポリフェノールがあると言われています(図1)。
 株式会社アカシアの樹では使われない樹皮の活用法を模索する中で、アカシア樹皮に抗酸化力の高いポリフェノールがあることを発見しました。アカシアポリフェノール(プロアントシアニジン)はロビネチニドールやフィセチニドールといった単量体が重合したユニークな構造をもつことが分かっています。抗酸化を比較するSOSAの測定においてアカシアポリフェノールはお茶などに含まれるカテキンの約6.3倍の抗酸化力があり(自社データ)、非常に抗酸化力が高いということが分かっています。

図1 多様なポリフェノールの分類


図2 アカシア樹皮から抽出されたアカシアポリフェノール粉末

【背景】今回の臨床試験研究の実施に至る背景
 肥満は、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、日本ではbody mass index (BMI) が25 kg/平方メートル 以上の者と定義されています。そして、肥満は糖尿病や腎臓病、慢性肝疾患、心血管疾患、慢性閉塞性肺疾患などの重要な危険因子であることが分かっています(1)。
 日本では、厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査によると、20歳以上の男女のうち4.6%がBMI 30 kg/平方メートル 以上、27.2%がBMI 25 kg/平方メートル 以上であったことが報告されています(2)。これらのことから過剰な体脂肪の蓄積を抑制させることは、QOLの維持および国民の健康寿命の延伸に非常に重要であると考えられています。
 これまでに肥満・糖尿病モデルマウス を用いた動物実験から、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを摂取することで、脂質代謝における中心的ないくつかの因子に影響があることは分かっていました。一方でヒトにおける脂肪に関する効果は明確には分かっていませんでした。そこで今回は、肥満気味の方にアカシア樹皮由来プロアントシアニジンを長期摂取してもらい、お腹の脂肪(内臓脂肪)を減らす機能について検証を行いました。

【研究概要】BMIが高い方を対象としたヒト臨床試験
 今回の試験ではBMIが高めの方(BMIが25 kg/平方メートル 以上30 kg/平方メートル 未満の方を対象)に、アカシアポリフェノールを含む錠剤あるいはプラセボ(アカシアポリフェノールを含まない)錠剤を摂取してもらい、お腹の脂肪(内臓脂肪)を減らす機能を検証することを目的としました。
 参加者には12週間にわたってアカシアポリフェノールを含む錠剤あるいはプラセボ(錠剤を摂取してもらいました。そして、摂取4,8,12週間後にお腹の脂肪(腹部内臓脂肪面積)を測定しました。さらに介入終了の4週間後に後観察検査 を行いました。

【主な結果】アカシアポリフェノールが内臓脂肪を減少させることを確認
 アカシアポリフェノール(アカシア樹皮由来プロアントシアニジン)の摂取が抗肥満作用をもたらすかを検証することを目的とし12週間の摂取試験を行いました。その結果、12週間の摂取における腹部内臓脂肪面積はプラセボ群(アカシアを含まない錠剤)で113.1 c平方メートル 、アカシアポリフェノールを含む錠剤を摂取した群で102.1 c平方メートル とアカシアポリフェノールを含む錠剤を摂取した群で有意に低値を示しました(図3)。この結果により、アカシアポリフェノールの摂取による内臓脂肪を減少させることが確認されました。一方、介入終了後の後観察検査では有意な差は見られませんでした(図3、4)。

図3 アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを12週間摂取した時の内臓脂肪面積


図4 内臓脂肪面積の継時的変化

掲載論文
Baba, A., Ogawa, S., Yokosho, K., Suzuki, N., & Takara, T. (2024). Effects of the consumption of Acacia bark-derived proanthocyanidins on visceral fat: A randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group comparative study. Functional Foods in Health and Disease, 14(12), 947-967.
DOI: https://doi.org/10.31989/ffhd.v14i12.1420

参考文献
(1) NCD Risk Factor Collaboration (2016) Trends in adult body-mass index in 200 countries from 1975 to 2014: a pooled analysis of 1698 population-based measurement studies with 19.2 million participants. The Lancet 387: 1377-1396.
(2) Ministry of Health Labour and Welfare. (2019) The National Health and Nutrition Survey Japan, 2019.

<会社概要>
■会社名:株式会社アカシアの樹
■所在地:広島県廿日市市宮内4291 高松ビル2F
■代表者:片岡武司
■企業公式サイト:https://www.acacia-no-ki.co.jp

【本リリースに関するお問い合わせ先】
■株式会社アカシアの樹 商品開発部 小川、小林、横正
■電話:0829-30-6100
■メール:info@acacia-no-ki.co.jp

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
■株式会社アカシアの樹 商品開発部 小川、小林、横正
■電話:0829-30-6100
■メール:info@acacia-no-ki.co.jp

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