プレスリリース

商工農福連携を推進する「八天堂ファーム」広島ベンチャーキャピタルが運営するファンドより出資を受け入れ

リリース発行企業:株式会社八天堂

情報提供:

株式会社八天堂ファーム(代表取締役:林 義之)は、株式会社広島ベンチャーキャピタル(代表取締役:西岡 賢)が無限責任組合員として運営管理する「ひろしま未来創造投資事業有限責任組合」より、出資を受け入れたことをお知らせいたします。
本出資を契機に、八天堂ファームでは事業の拡大と商工農福連携モデルの深化とあわせて、取り組みの社会的インパクトを適切に可視化するための指標整備や報告体制の構築にも取り組んでまいります。

【資金調達の背景】
株式会社広島ベンチャーキャピタル(以下、HVC)は、2025年1月に「ひろしま未来創造投資事業有限責任組合」を設立し、有望なスタートアップ投資と社会的インパクト投資の両面から、地域経済の持続的な成長と地方創生に取り組んでいます。その中で、農福連携における事業性と社会性を両立させてきた八天堂ファームの取り組みを評価し、今回の出資に至りました。なお、本件は広島ベンチャーキャピタルにおける社会的インパクト投資の第一号案件となります。

【社会課題と八天堂ファームのこれまでの取り組み】
日本全国で、果樹農家の担い手不足による生産量の減少、また障がい者・生活困窮者・高齢者など多様な生活上の困難を抱える人々の増加が大きな社会課題となっています。
八天堂ファームは、2021年4月にオーナー不在となったぶどう園を「株式会社八天堂」および「社会福祉法人 宗越福祉会」とともに引き継ぎ、2022年5月に新法人として設立されました。一次産業の「農」、販売を担う「商」、加工を担う「工」を掛け合わせ、持続可能な利益循環構造を生み出す「商工農福連携」を実践、多様な働き手が関わることで、農福連携の機能と価値を広げてきました。
さらに2024年8月には、行政・企業・研究機関と連携する「農福コンソーシアムひろしま」を立ち上げ、取り組みを一層強化しています。
農福コンソーシアムひろしまについて

 【調達資金の活用方針】
今回調達した資金は、障がい者の就労率向上や所得改善につながる持続可能な商工農福連携モデルの強化に活用します。具体的には、以下の取り組みを重点的に進めてまいります。
・農福連携で生産された農作物の規格外品を活用した加工品開発
・加工品を軸としたマネタイズモデルのパッケージ化
・農福連携に新たに参入しやすい仕組みづくり
これらの取り組みを通じて、既存の事業者はもちろん、新規参入者にとっても取り組みやすい環境を整え、農福連携の“広がり”を地域から生み出してまいります。

【今後の取り組み】
八天堂ファームでは、本出資を契機に以下のようなインパクト指標を設定し、定期的なインパクトレポートの発行を通じて、事業の社会的インパクトの「見える化」を進めてまいります。
・障がい者・生活困窮者など、多様なバックグラウンドを持つ従業員の雇用人数
・従業員の平均賃金・処遇改善の状況
・農福連携に参画する福祉事業者・農業事業者の数 など
これにより、単なる「社会貢献」ではなく、事業として持続可能な形で社会課題の解決に取り組むインパクト投資のモデルケースとなることを目指してまいります。

【関係者コメント】


株式会社八天堂ファーム 代表取締役 林 義之
株式会社八天堂ファームは、2022年5月に八天堂グループ内ベンチャーとして設立致しました。
設立の目的は、農福連携という活動をビジネスによってサステナブルにすることです。
この度、広島ベンチャーキャピタル様から社会的インパクト投資をいただき、より一層活動を推進して参る所存です。
八天堂ファームは、自社運営の「八天堂ぶどう園」で収穫した規格外品を原料として様々な加工品を企画、販売して参りました。この度の社会的インパクト投資を活用して、付加価値の高い加工品を開発し、「農福コンソーシアムひろしま」に加盟いただいている事業者様に活用いただけるような加工品フォーマットを生み出します。
そして、本モデルをパッケージ化し、全国で活動されている農福連携がより発展的な展開へ昇華できるよう貢献して参ります。






株式会社広島ベンチャーキャピタル 代表取締役 西岡 賢
八天堂ファーム様は、『商工農福連携』というコンセプトのもと、農業と福祉とビジネスを高いレベルで両全国的にも先進的な取り組みを行っておられます。
本出資は、私たちにとっても「地域発のインパクト投資」を具体的な形で進める第一歩であり、雇用創出や所得向上といった社会的インパクトと、事業としての成長を両立させるモデルケースになると期待しています。
広島ベンチャーキャピタルとして、資金面のみならず事業連携や情報発信など、さまざまな形で伴走支を続けてまいります。



株式会社八天堂ファームについて
商工農福連携で持続可能な利益循環構造を構築することで、従事される障がいを持たれた方等の雇用機会の創出・給与の向上や、農業領域・現代社会が抱える課題の解決を推進することで、地域・社会の一助となれるよう努めています。



【会社概要】
企業名:株式会社八天堂ファーム
本店所在地:広島県三原市宮浦3-31-7
代表者:林 義之
主な事業内容:農福連携で生産された果実等の企画、加工販売 ・ノウフクJAS 認定商品の販売サイト運営等
■各種取組
・2022年5月 株式会社八天堂ファーム 設立
・2022年7月 ノウフクJAS認証((※)ノウフク生鮮食品及び加工食品として)
・2023年3月 ノウフクアワード2022 チャレンジ賞 受賞
・2023年8月 令和5年版 厚生労働白書 コラム掲載
・2023年11月 ディスカバー農村漁村の宝(第10回選定)ビジネス・イノベーション部門
・2025年3月 ノウフクアワード2024 準グランプリ 受賞
ホームページhttps://hattendofarm.co.jp/

※上記内容はリリース時点の情報であり、変更になる場合もございます。

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