「リアル」な動物の造型作品展-広島・平和大通りのギャラリーで

ギャラリーでも時間の合間を見つけて造型作品を制作する三澤さん。手に持つのは制作途中のカメレオン

ギャラリーでも時間の合間を見つけて造型作品を制作する三澤さん。手に持つのは制作途中のカメレオン

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 動物を中心に目や皮膚などリアルな造形物を制作する「図画工作人」三澤はじめさんの造型作品展が4月27日、広島・平和大通り沿いのギャラリー「SPACE ZERO(スペースゼロ)」(広島市中区鶴見町2、TEL 082-249-5455)で始まった。

サイの目

 三澤さんが「思いついたまま」に制作するのはカエルやカメ、サイ、カバなどの動物や植物、オバマ米大統領などの造形物。「リアルな表現が取りえ」と実物を見に行ったり、制作する対象を撮影した写真をじっくり観察したりする三澤さん。動物の皮膚の凹凸や目の奥行きや透明感など細部の表現にこだわる。

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 「子どものころにおばあちゃんに絵がうまいと褒められた」ことをきっかけに百人一首や絵本の模写を開始。そこからアートの世界にのめり込んでいった。造形物に動物が多いのは、人間が絶滅に疎いことや地球は人間だけのものではないという思いがあったため。「目を向けたら興味が沸いてきて大事にしようと思うから」とも。

 造形の制作は、樹脂粘土やはけ、ヘラなどを使用し、「特別な道具は使わない」。大きさは実寸大から実物以上のサイズや縮小したものなどさまざまで、今回の展示では、アオウミガメやフクロウ普段間近で見る機会が少ない目や口、皮膚などを切り取って制作したサイやカバ、ベルツノガエルなど10種類を展示。ギャラリーの広さを考えて「小さめ」の作品を持ち込んだという。

 これまで展示会は広島や東京などのギャラリーを中心に行ってきたが、今年3月、広島市の市民公募展に応募し当選。「安佐動物公園」で初めてギャラリー外での展示を行った。携帯やデジカメで写真を撮る若い母親や子ども、作品を入れたアクリルケースに顔をつけて作品を見る高齢者。「ギャラリーと異なり、動物を目的に集まった幅広い層の見学者から生のリアクションを見て刺激を受けた」と三澤さん。今後は、動物園や植物園など不特定多数の人が訪れる場所での展示をメーンに考えていくという。

 開催時間は11時~19時。5月9日まで。

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