営業時間外はアトリエとして無料でスペースの貸し出しを行う広島・段原の美容室「BALLET(バレエ)」(広島市南区段原4、TEL 082-261-1886)は11月23日、ブライスを集めた「ドール展」を開催する。
ブライスは、アメリカのKennerが1972年から1年間限定で制作・販売された人形で、生産数が少ないことから「幻のドール」と言われることもある。広島ブライスと共催で行う同展は、「KAWAII」をテーマに広島ブライスのメンバー約10人が50体の人形をスタイリングし、無機質な空間が広がる約20坪の店内にディスプレーする。
「かわいいと思う対象は人それぞれ」と同店オーナーの伊瀬直哉さん(33)。広島ブライスからテーマを求められ、世界共通語としても浸透しつつある「KAWAII」に決め、多くの来場を予想し定休日に1日かけてイベントの開催を決めた。
同店は昨年10月に段原の住宅街にオープンした。伊瀬さんは4年前に東京から広島に戻り、店のオープンに合わせて同じく東京から帰ってきた弟の悠司さん(27)と2人で経営している。「美容と一緒にファッションやアートにも興味があった」と話す伊瀬さんは「誰もが自分の表現を発表できる場」として定休日や営業終了後に美容室をアトリエスペースとして無料提供してきた。広島で活動している人を中心に、これまで自主制作映画の上映会や陶芸作品の展示、音楽イベントなどが行われ、口コミでアトリエの利用者は増えているという。
開催時間は10時~17時。入場無料。