昨年9年ぶりに広島市内で開催された「大相撲広島場所」が今秋、広島グリーンアリーナ(広島市中区基町)で開催される。
広島場所は秋巡業の一環で開催。昨年は開催の約1カ月前にチケットが完売し、約9,300人を動員した。従来、巡業では3,000~4,000人を収容するホールでの開催が主で、広島場所の会場は「大きめ」(大相撲広島場所実行委員会事務局の菅野伴睦さん)だという。
参加力士は、横綱・大関をはじめ幕内十両力士・幕下力士、行司、呼び出しなど約260人。力士は7月に行われる大相撲名古屋場所(愛知県名古屋市)の成績によって決定するため、名古屋場所以降に力士の順位表「番付表」が発表される。昨年は、白鵬や琴光喜、安馬、千代大海らが小結・関脇・大関の三役を務めた。
昨年の巡業では、広島市内の児童ら約4,000人を無料招待し、客席に力士が上がってサインを行うなどのサービスを実施。力士が花道の脇で観客と記念撮影やサインに気さくに応じる姿も「巡業ならでは」と菅野さん。今年度も同人数の児童を招待する予定。
巡業初日は広島では初となる「ナイター巡業」も実施。開催時間の遅いナイター巡業は、人口が少なく、昼間の集客が難しいとされる離島で開催する際に事例がある程度で、都市部では初めて。
広島場所の開催は、2007年に広島・宮島での巡業をきっかけに翌年、広島市内中心部のグリーンアリーナでの開催が決定。昨年の反響を得て今年は2日間の巡業を行う。
開催日時は10月30日14時~20時30分、31日8時~15時。チケットは4,000円~だが、6月1日より発売されており、すでに完売の席も出ているという。問い合わせは事務局(TEL 082-291-1108)まで。