現役高校生が初の個展-「戦後の追憶を表現したかったのかも」

写真=ハラダユウキさんとオブジェのパンダ

写真=ハラダユウキさんとオブジェのパンダ

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 平成元年(1989年)生まれの現役高校生、ハラダユウキさんの初個展「実はみんな空を飛びたかった展」が3月23日、ギャラリー「Art Space HAP」(広島市中区鶴見町2、TEL 082-249-5453)で始まった。

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 ハラダさんは高校で美術コースに通う17歳。同展開催は、インディーズアーティストの支援イベント「INDIKET2006」でハラダさんがArt Space Hap賞を受賞し、同所での「個展開催権」を獲得したことによるもの。「中学2年生のころから描き始めた絵の一つの目標がまず『個展』だった」(ハラダさん)という。「第10回フラグアート展・岐阜新聞放送賞」を受賞したハラダさんは、東京で行われた絵と音楽によるセッションライブ「INPROVISATION WORKSHOP」に参加したほか、広島・並木通りの路上で絵を描いたこともあるという。

 初の個展では11点の作品を展示。壁に向かい合ってディスプレーされた2体の「パンダ」(オブジェ)は、「制作時に自分を追い込んだ。結果、かわいいと思えるものが作りたかった」という作品。ハラダさんはさらに「不具合なことに気付いてほしい」とも。パレットにしていた板に3度描き直したという絵はゴールドの下地に多数のポップな色を追加した。また、石こうで固められた作品には足跡が付いており白塗りのラジオを置いた。「戦後広島の追憶を表現したかったのかも」(ハラダさん)。

 「空」という言葉を使った同展のタイトルについて「幼少のころ、岩国(山口県)に住んでいた。いつも空を飛ぶ戦闘機を眺めていた記憶がある。僕にとっては『空』に特別な思い入れがあるのかもしれない」(ハラダさん)と話している。開催時間は10時~19時。4月1日まで。

ハラダユウキ

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