
競輪とアーバンサイクルスポーツに対応した日本最大規模の複合施設「アーバンサイクルパークス広島」(広島市南区宇品海岸)のスタンド棟が6月10日、リニューアルオープンする。
旧・広島競輪場(宇品海岸)を中心に、従来の競輪場機能を維持しながら、BMX、スケートボード、キックバイクなどのアーバンサイクルスポーツやサイクリスト向けのトレーニング施設、地域に開かれた公園、子ども向け遊具、選手宿舎を兼ねたホテル棟、サイクルショップなどの機能を備えた同施設。
今回リニューアルオープンするスタンド棟は鉄骨造4階建て。観覧席は1階~3階に約500席を用意する。1階には、大型ビジョンやイベントステージを設置した「モニター観覧エリア」、地元の老舗うどんチェーン「ちから」などの飲食店が出店するフードコートを設ける。
2階は観覧席、キッズルームや授乳室のほか、バンク外周を歩いて一周でき、臨場感あるレースが観戦できる「空中歩廊」がある。3階には個室やカウンター席で構成する特別観覧席を用意する。4階の「Ujinaスカイデッキ」は、バンクを一望できる開放的な空間で、災害時には浸水時緊急退避施設としても機能する。
広島競輪場の再整備は施設の老朽化と多様化するスポーツ・レジャー需要への対応、競輪事業の持続的な発展を目的にチャリ・ロトと広島市が共同で行っている。解体工事は2023年1月から始まった。
市営競輪の営業再開は今年11月、全エリアのリニューアルオープンは2026年3月を予定する。