縮景園そばの広島県立美術館(広島市中区上幟町、TEL 082-221-6246)で10月、広島市内の専門学生によるファッションショーが行われる。
出演する学生の専門学校と日程は、広島ファッション専門学校(同5日)、石田あさきトータルファッション専門学校(同13日)。
美術館1階の吹き抜けのロビーで行われるショーは、現在開催されている美術展「KAZARI-日本美の情熱-」の一環として行われるもの。「現代の若い人たちが考える『身を飾る』ということを、ファッションを勉強している人たちにショーで表現してほしい」という美術館からの依頼により、開催が決定した。「ステージも照明もない、美術館でのショーを行うのは初めて」と広島ファッション専門学校の教諭・戸谷多加さんは驚いた様子で話す。
5日にショーを行う広島ファッション専門学校は「ボーダレス」をテーマに衣装を選出。「美しいものに時代は関係ない」と同校教諭の森保歩さん。「境界線を引かない」というテーマの通り、ショーでは男性が女性向けの服を着るシーンも見られ、若い世代が作っている作品にも、折り紙を使用するなど昔ながらの技法を取り入れている。同校では、約70人がショーに参加し、モデルやヘアメークも学生が手がける。
同3日には、サンモール側の本通りから金座街でショーをPRするパレードを行う。パレードでは、ショーで発表する衣装11点着たモデルが登場。スーツを着た同校の男子学生がガードマンに守られながら通りを歩く。同12日には、石田あさぎトータルファッション専門学校もパレードを行う。
開催時間は、広島ファッション専門学校=13時30分~、14時30分~。石田あさきトータルファッション専門学校=11時~、13時~、14時30分~。ショーは各回30分。