広島市中心部に9月3日、婚礼施設「THE WALL」(広島市中区八丁堀、TEL 0120-221-745)がオープンした。
八丁堀電停から見える黒い外壁の同施設は、中の様子を隠すシャドウビルディング設計。日が暮れると、窓に組み込まれたLEDの照明が少しずつ発光される。
敷地面積は約75坪で、延べ床面積は約404坪。フロア構成は、1階=インフォメーション・VIPルーム、2階=洋装のドレスショップ(ウェディングワン)、3階=和装や新郎親族向けの衣装(ウェディングワン)、4階=「ウエイティングラウンジ」・新郎新婦控え室、5階=「メインダイニング」、6階=チャペル。
挙式は1日1組限定で行われ、披露宴の料理は直接シェフと打ち合わせをするフルコースのオーダー。ドレスショップ「ウェディングワン」では、ステラやパンセトローズといった県内では他にないブランドをそろえる。館内では、いろいろな角度から自身を見られるように鏡を多用。全館で、消費電力の少ないLEDを巡らせダウンライトとして使用し、「メインダイニング」とチャペルではフロアごとにテーマを変えることもできる。館内は、ヨーロッパの古い洋館をリノベーションしたイメージで作られ、部屋ごとに部屋番号を付け、各階でアロマによる香りの演出も行う。
最上階のチャペルでは、7色に輝く7,200本の光ファイバーでつくられた光のカーテンや映像が映し出されるバージンロードを設置。チャペル教式・人前式に対応し、60人が参列可能。5階の「メインダイニング」では、エレベーターから新郎新婦が入場する。天井、壁、テーブルそれぞれに施されたLEDライトで、入退場に合わせて色の変化で会場を演出。テーブルは8人がけで、ディナー形式=72人、ビュッフェ形式=90人を収容できる。
新郎の衣装もカラーシャツやスカーフなどを数多く取りそろえ、幅広いコーディネートが楽しめる。さらに、「洋髪に合うデザインの着物も出てきているので、和装にも力を入れている」と同施設マネージャーの藤井信吾さん。男女ともに衣装は半年に一度入れ替える。衣装の持ち込みは受け付けていない。
藤井さんは「何の建物かご理解いただけていないかも」と苦笑いしながらも、「ハードとソフトからつくり上げ、上質な空間を届けたい」と話す。オープン日から最初の週末までの4日間で60組が来館した。
営業時間は10時~20時。火曜定休。