サンフレッチェ広島が来年2月に開業する広島の新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」(広島市中区基町)に、「キャプテン翼」の巨大壁画などを設置するプロジェクトが始まった。
プロジェクト名は「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE(ピースウイング広島プロジェクトワン)」。世界中から新スタジアムに人が集まり、感動や体験をすることで平和への思いを強くしてもらおうとサンフレッチェ広島が企画した。「スポーツの力」「夢」「世界平和」という3つのテーマを全世界に向けて発信する。
プロジェクトリーダーには、「キャプテン翼」原作者の高橋陽一さんが就任。サンフレッチェ広島の仙田信吾社長は、「キャプテン翼 GOLDEN-23」で主人公の大空翼が「サッカー世界平和宣言」をスピーチするシーンを見て、「スポーツの力」「夢」「世界平和」が分かりやすく発信できることから、高橋さんに相談したという。
プロジェクトの象徴となるのは全長約10メートルの巨大壁画。高橋さんの原画を使って制作し、スタジアムの外周に設置する。このほか、小学生を対象としたサッカー大会「ピースカップ(仮称)」の実施や新スタジアム内に新設するミュージアムでの「キャプテン翼」企画展示、海外に向けた情報発信などに取り組む予定。
11月16日におりづるタワーで報道関係者向けに開いた概要発表会には、高橋さんも登場。「『スポーツの力』『夢』『世界平和』は『キャプテン翼』を描く中でも、大きなテーマとして描いてきた。僕の漫画を選んでくれたことをうれしく思う」とコメント。「平和記念公園と一緒にスタジアムの壁画も試合がない時でも訪れてもらえたら」とも。