福屋広島駅前店(広島市南区松原町)が開店以来初めてとなる大規模リニューアルに向け、今年秋から順次改装を始める。
福屋広島駅前店は福屋が創業70周年を迎えた1999(平成11)年4月、広島駅南口Aブロック市街地再開発事業で完成した再開発ビル「エールエールA館」の核テナントとして、ビル完成に合わせてオープンした。
大規模リニューアルは、エールエールA館の改装に協力して実施する。エールエールA館は、広島市中央図書館の移転計画や2025年春の開業を予定する広島新駅ビルの建て替えに伴う歩行者専用橋の新設、エールエールA館への接続通路の設置計画がある。広島市中央図書館は8階~10階に入る計画で、現在10階で営業する「ジュンク堂書店 広島駅前店」は6階、医療機関は7階にそれぞれ移る予定。
福屋広島駅前店は、現在の地下1階~地上9階までの売り場を今秋、地下1階~地上5階に集約する。広島駅周辺の利用客のライフスタイルに合わせ、生活雑貨、ギフトサロン、スポーツ・アウトドアなど、カテゴリミックスしたライフスタイル提案型の売り場を作る。改装後のテナント店舗数は検討中だが、店長の鈩前浩二さんは「テナント数はあまり変えずにぎゅっと集約させたい」と話す。11階のレストランや飲食店は引き続き営業する。
グランドオープンは2026年春。来年秋から地下1階~地上5階フロアの改装を順次始める。店舗南側の川側デッキは来年秋に接続する。広島駅とつなぐ駅側デッキ、広島市中央図書館は2026年春に完成予定。
改装に合わせて3月23日から、福屋広島駅前店全フロアで改装前の第1弾セールを始めた。今月29日まで。