広島市内を運行する「サンフレッチェ広島」のラッピング路面電車が2月14日、リニューアルする。
広島電鉄(広島市中区東千田町2)では、これまで広島3大プロと称される「広島交響楽団」「サンフレッチェ広島」「広島東洋カープ」のラッピング電車を運行していたが、今回は「フルラッピング電車」として全面リニューアルする。資金は、広島のシンボルとなるような電車を、広島を応援する人と共に作りたいとの思いから、昨年11月~12月にクラウドファンディングに挑戦して集めた。
使用車両は5108号グリーンムーバーマックスで、チームカラーである「紫」を車両全面に使う。部分ラッピング電車として運行をしてきた外装は、クラブのスピード感あふれるイメージを描き、路面電車の動きとともにサンフレッチェ広島クラブマスコット「サンチェ」「フレッチェ」が走り回るように見せて、より躍動感が増すよう工夫したという。
内装にも、サンチェとフレッチェを散りばめ、車内でサッカーをしているような遊び心のあるデザインに仕上げた。車内でしか見られない、限定デザインも見どころという。1号線(広島駅~紙屋町東~広島港)の一部電停案内やマナー換気などのアナウンスは昨年に引き続き、選手およびアンバサダーが担当する。
運行は主に1号線で、1日7~8往復する。固定ダイヤではないため、運行時刻は毎日変わる。このほかのフルラッピング電車の運行開始は、「広島東洋カープ」=3月~、「広島交響楽団」=4月~の予定。