今年で11月23日に創業110周年を迎える広島電鉄が千田車庫(広島市中区東千田町)で同日、路面電車イベント「ひろでんの日 2022」を開催する。
広島電鉄は毎年、千田車庫を会場に大型イベント「路面電車まつり」を開いてきたが、新型コロナウイルスの影響で2019年6月以降は中止している。千田車庫でのイベント開催は3年ぶりになる。
当日は、路面電車や広島電鉄、芸陽バス、備北交通、HD西広島のバス車両を約20台展示するほか、路面電車やバスの広島電鉄グッズ、中古物品の入札販売を行う。中古物品は30種類以上をそろえ、旧広電宮島口駅に関連するレアグッズも出品予定という。車掌体験やワークショップ、スタンプラリーなど、参加型の企画も用意する。
創業110周年を記念した駅弁も110個限定で販売する。宮島線沿線の特産品である「あなご」(宮島口駅)や「カキ」(地御前駅)、「がんす」(草津駅)を使った駅弁で、「あなご処 城山本店 さくら庵」(廿日市市宮島口1)が作る。価格は1,400円。
このほか、サテライト会場を最寄りの大型ショッピングセンター「ゆめタウン広島」(南区皆実町)に設け、缶バッジ作りや段ボールを使った子ども向けワークショップを行う。千田車庫までは、乗車無料のハイヤーを運行し、2会場を結ぶ。
開催時間は10時~16時。入場無料。
同日には、千田車庫隣接の広電本社ビル駐車場内に常設の「無料見学スペース」がオープンする。同車庫の一般開放はイベント時に限ってきたこともあり、イベントがない日には隣接する敷地の金網越しに車両を見学する姿が多く見られたことから、広島電鉄が新たに見学台を整備した。利用は無料。