「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴～日本近代化の躍動を体感できるまち～」として2016（平成28）年に文化庁から認定を受けた日本遺産構成文化財を期間限定で特別公開する「日本遺産ツアー」の一環。11月4日から始まる広島市と呉市の建物を一斉公開するイベント「ひろしまたてものがたりフェスタ」と連携して開く。

　公開するのは、海軍呉鎮守府が設計し、1918年に竣工した「本庄水源地堰堤（えんてい）水道施設」（呉市焼山3）、旧呉海軍工廠（こうしょう）の造船部、造機部が見学できる「JMU ジャパンマリンユナイテッド」、旧呉海軍工廠砲熕部（ほうこうぶ）精密兵器工場の外観を公開する「ダイクレ呉第二工場 亜鉛メッキ工場」（以上、昭和町）。

　いずれの施設も事前申し込みが必要で、定員は各施設とも25人。公開日は、「本庄水源地堰堤水道施設」＝11月19日、「JMU ジャパンマリンユナイテッド」「ダイクレ呉第二工場 亜鉛メッキ工場」＝11月20日。問い合わせはくれ観光情報プラザ（TEL 0823-23-7845）まで。

　特別公開に関連して、11月5日からは、大和ミュージアムで日本遺産構成文化財のパネル展を開催。亀ヶ首発射場跡のジオラマ展示と射撃を知らせるために用いられた実物の「半鐘」も公開する。入館無料。11月27日まで。

　このほか、呉の歴史遺産を巡るツアーを11月5日・26日にそれぞれ企画する。船で「亀ヶ首発射場」などを巡るほか、「入船山記念館」「松濤園」「御手洗町並み保存地区」を訪ねる。問い合わせは呉市文化振興課（TEL 0823-25-3462）まで。