広島アンデルセン(広島市中区本通)で3月11日、「第10回広島ワインまつり」が開催された。主催は広島酒販青年会(広島市中区十日市2)。
イベントは広島を中心とした酒販メーカー、ワイナリー、などがワインの無料テイスティングや販売を行う広島県最大の有料ワインイベント。参加費は2,000円。会場の円卓テーブルにはチーズ、ハムなどの軽食も無料で用意された。出店メーカーは「阿部洋酒店」(広島市)、「日智トレーディング」(大阪府)、「MHDディアジオモエへネシージャパン」、「アサヒビール」ほか23社。テイスティングワインは全部で約230種類以上に及んだ。
昨年4月に広島・世羅で創業を始めた「せらワイナリー」(世羅郡)は同イベントに初参加。同ワイナリーは小西酒造(兵庫県西宮市)と飲食店経営のダイナック(東京都新宿区)、世羅町の共同開発によるもの。ワイナリーショップの藤井副店長は「『田舎臭い』をテーマにいずれは世羅町のブドウを100%使用したワインを生産したい」と話している。
また、「珍しい」「高価な」ワインに予約制で試飲希望者を募り、一定数集まると開栓する「高級ワイン有料試飲コーナー」も実施。会場では「CHラフィットロートシルト1960年」(54,000円)のワインをグラス1杯=4,000円で提供していた。
広島市内在住の女性3人組は同イベントに初参加。うち一人は自分が飲みたいワインリストを片手に、各ブース担当者に「気軽に質問しながらワインのうんちくを教えてもらえるのが楽しい」と満足気な様子だった。
当日は、6階会場でワイン立ち飲み店「モンキュール」(西区横川新町)店長の三友智代さんが無料セミナー「ワインのいろは」を開講、初心者向けにワインの開け方やテイスティング方法などをレクチャー。「開けた瞬間にコルクを匂うしぐさはできる人」(三友さん)などユーモアを交えたトークで会場を沸かせた。
この日の入場者数は600人を超えた。同会の岡本会長は「『広島ワインまつり』はこれからも全国を代表するワインイベントとして必ず続けていきたい」と話していた。