広島県北の北広島町大朝をE-BIKE(イーバイク)で走るガイド付きサイクリングツアーが3月に始まった。
イーバイクは、スポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けた電動自転車。観光バス、公共交通事業を手掛ける大朝交通(山県郡北広島町大朝)が、週末や連休を利用したアウトドアレジャーを楽しんでもらおうと企画した。新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少する中、新事業として取り組む。
サイクリングツアーは、サイクルステーションを併設するバスターミナル大朝駅を出発し、専属ガイドが季節や天候、参加者の希望などを取り入れながら、里山の田園風景や史跡などを約4時間かけて案内する。ツアーは2人から受け付け、身長140センチ以上で、自転車に一人で乗ることができれば参加できる。2日前までの事前予約が必要。
大朝交通は2020年4月に北広島町から業務委託を受けてバスターミナル「大朝駅」の運営を始めた。駅は無人化の危機にあったが、バスとサイクリングの複合交通拠点として再生させようと同年11月から、駅の一部をサイクルステーション「大朝モビリティーステーション」(略称「O.M.S」)に改修し、今年3月に施設をオープンした。整備資金は、2020年9月から2カ月間、クラウドファンディングで調達した。大朝交通では、新たな移動手段を提供することで、アウトドア層の誘客を強化し、地域のにぎわい創出を目指す。
開催時間は10時~14時30分。参加費は、高校生以上=6,000円、小・中学生=3,000円。自転車のレンタル料、ヘルメット、保険、ガイド料が含まれる。